2017-11

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呉勝浩「白い衝動」

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スクールカウンセラーとして働く奥貫千早のもとに現れた高校1年の生徒・野津秋成は、「人を殺してみたい。できるなら、殺すべき人間を殺したい」と語りだした…。
社会が抱える悪を問う、祈りに溢れた長編小説。




罪を犯した者の社会復帰の難しさ、加害者の家族・親族の生きづらさなど、掲げたテーマには意義があると思う。
しかし、命を奪われたり危害を加えられた被害者とその関係者の理不尽な運命の転換や、それに対する補償を考えた時、加害者側に対する世間の目が厳しくなるのは仕方がない。

過去に大きな犯罪を犯した人物が身近に住んでいることがわかったら、やはり怖いと思うし出て行ってほしいと思うだろう。
そもそもその人物は反省しているのか、再犯の可能性はどうなのか?

犯罪者であっても、人生をやり直す機会は与えられるべきとは思う。
でも、人の痛みを感じられない、またはそれを悦ぶ歪んだ人間というのは確実に存在するわけで。

本文に引用されていた言葉がとても印象的だった。
実際に起きた大事件の犯人の精神鑑定をした医師の言葉で、
「彼は自分が悪いことをしているのを自覚していた。そのような人間には打つ手がない。無理だと感じた」


内容的には、心理学的見地からの意見の交換シーンなど、よく研究しているな、と思った。

しかーし!主人公・千早のパーソナリティー等、肝心なことを隠して進む構成が好きじゃない。
そもそも千早が嫌い。
物の考え方や、経験が浅いくせに変にプライドが高く我を通そうとするところもイヤ。
彼女のどこに魅力があるのか謎で、旦那の執着の理由がわからない。

また、著者の癖?好み?セリフ回しが独特で、なんでこんな口調?って思ってしまう。
特に先輩が登場すると、鳥肌が立ってしまうんですけど(-_-;)



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きさらぎ

Author:きさらぎ
 
ミステリ・サスペンス小説が好き。
あと医療系も。

敬愛する東野圭吾さんの作品は、エッセイも含めコンプリートしました。
中でも一番のお気に入りは
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