2017-06

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日月恩「優しい水」

魚が全滅したバケツの中に“白いもやもやしたもの”を見つけた洋は、喧しい近所の犬や、仲良くなれない友達にその水を飲ませ…。
少年の好奇心によってもたらされた見えざるモノが日本を揺るがす!
『読楽』連載に加筆修正。




外来の微生物?の恐怖!
仙川環さん風だった。

面白かった!先が気になって勢いよく終盤に突入したのに…
え、結局原因を作ったのって、まさかのあの人?

ラストに近づくにつれて、「あれ?これ紙面足りる?」と残りページ数に一抹の不安が…
その後どうなったかとか、尻切れトンボのような終わり方はいただけません。
”加筆修正”なら、もっとちゃんとやってほしかった。
最後の方までずっと面白かっただけに、ラストのほったらかし感がものすごく残念。


「私、なにか読み落としてるのかな?」と不安になって、読み終わってプロローグに戻ってみた。
結果として、こういう新聞記事の数々につながったということ?
やっぱりモヤモヤ…

それと、タイトルの「優しい水」って、一体何?
ここに出てくる水は全然優しくないし。


・・・とまぁ、いろいろ書いたけど、ラスト以外、すごく面白くて引き込まれたことは事実。

だけど、少しだけ違和感があったのが、の年齢。
私の感覚では、この子たちの言動は小学生並みってイメージなんだけど。
中学生にしてはみんな幼い気がする。
でもそんな中でも女の子はしっかり大人よね。怖いわー

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相場英雄「不発弾」

大企業に巨額の粉飾決算が発覚。捜査二課の小堀は事件の背後にひとりの男の存在を摑む。
彼が金融業界に仕込んだ「不発弾」は、予想をはるかに超える規模でこの国を蝕んでいた…。
『小説新潮』連載に加筆し単行本化。




とある金融ブローカーと、それを追いかける警視庁キャリア小堀を中心とする捜査二課の話。

やってることが高度すぎて、世の中には知恵の回る人がいるもんだ、と感心するばかり。
経済の仕組みや株の話が難しくて、面白いというところまでいかなかった。
「飛ばし」とか「にぎり」とか、独特の用語はもちろんのこと、ニュースでよく聞く「粉飾決済」すらあやふやな私にはレベルが高い小説でした。
著者の捜査二課シリーズも、「ナンバー」だけで脱落しちゃったしなぁ~(;^_^A

おまけに2つの時代が交互に語られる手法も混乱を誘い、読むのに時間がかかった。

でもバブルとその崩壊の時代を生き抜いた古賀という男の生き様には圧倒されました。
本来なら追い詰める側の捜査二課を応援すべきなんだろうけど、ついつい(捜査対象の)古賀を応援してしまった。
ラストの二人の対決はシビレた~!



横関大「ピエロがいる街」

比南子はスローガン「会いに行ける市長」を掲げる宍戸市長の秘書。
しかし兜市は財政難で、市民の小さな願いごとを叶える余裕はない。
そこに、市民の悩みを解決するピエロが現れ…。
謎が謎を呼び大騒動になる、横関大の真骨頂!




・・・・・見事に騙されました(笑)
私だけじゃなく、そういう人は多いはず。
騙されたけど、気持ちいい騙され方で、爽快ですらある。

財政難にあえぐとある地方都市(横関さんの出身地・静岡県らしい)が舞台

市政に奮闘する市長と、それを支える秘書の比南子が昼のパート。
そして夜になると街に現れるピエロと、無理やり助手にされた就活生の、これが夜のパート。
昼と夜、2つのパートが交互に描かれる中、殺人事件が起こり、市長に嫌疑がかかる!?

ピエロの正体と殺人事件の犯人を探るのがこの物語の大きな柱なんだけど、
全編に流れるライトで温かいタッチが横関さんだなぁ~

夢のあるお話、心温まるラストで大満足でした。


映画【22年目の告白 私が殺人犯です】

ここ数日、パソコンの調子がよろしくなくて、画像が取り込めないんです。
一応努力はしてみたのだけど、(知識が乏しすぎて)直らない。
読書感想を書く気にもなれなくて、ペースも低下中です


で、気分転換に映画を観ました。

基本、原作を読んで気に入ったら映画を観る、というのが私のスタイルなんですが、これは原作読んでません。
図書館の順番はまだだし、先入観なしに映画を観た方がいい、という情報もあったので。

あと、「リバース」の深瀬くんと真逆の藤原竜也を観てみたい、という興味もあって。
だって連続殺人犯の役なんですもの。
まぁ、こっちの方が藤原竜也らしいけど(笑)
深瀬くん直後だからギャップが甚だしい!

内容は・・・・・
うーーー!見事にやられた
あの場面、劇場で「え゛?」って声に出して言っちゃったもん(笑)

詳しく言いたいけど言えない
とにかくとても面白かったです。

途中で「あれ?」というセリフがあり、実際それは大きな鍵になるんだけど、それがラストにどう繋がるかまでは予想できず・・・
私もまだまだだな~、と思った次第です

一番印象に残ったのは、藤原竜也の演技力がスゴイ!!!



あ、これって韓国映画のリメイク版だそうですね。
そちらと見比べて違いを探すのも面白そう。

とりあえず、原作本が回ってくるのを待ちたいと思います。


似鳥鶏「101教室」

カリスマ教育者・松田美昭がつくった全寮制一貫校・私立恭心学園。
高い進学実績を誇り、ひきこもりや反抗まで<治る>と話題の学校で、一人の高校生が心臓麻痺で死んだ。
高い壁に囲まれたこの学園で、何が起きているのか?




以前似鳥作品を読んで「合わない」と感じ、ずっと敬遠していました。
でも帯によると、”爽やかさゼロのダークミステリ”だそうで・・・
これはドストライクの予感!?と手に取り大正解!!
か~なり引き込まれました。


学校は一種の密室であり、そこで起きた出来事は、隠蔽しようと思えばできるんだなぁ~
警察も拒否されれば介入できないとなれば、洗脳された親、世間体を恐れる親を丸め込んでしまえば、死亡事故でさえ闇に葬ることは可能・・・なのか?
おお、こわ~!

体罰だ、ことなかれ主義だと、なにかと教育者側が槍玉に挙げられるけど、一番問題なのは親。
家庭でやるべき子供のしつけまで学校に丸投げの親が多すぎる。
面倒なことは丸投げのくせに、少しの体罰でも大騒ぎ、これでは見て見ぬフリの教師が増えても仕方がない。
どんな場合でも教師が手を挙げることが許されない風潮は、モンペや子供を増長させるだけ。

もちろん教育的指導というのは常識の範囲内であり、この学園のようなのは単なるストレス発散でいじめ、完全な犯罪だけど。
この学園、戦前の軍隊みたいで怖ろしかった。
北朝鮮なんかは今もこんな感じなんだろうな~

最後の最後まで、(悪い方の)どんでん返しがあるんじゃないかとヒヤヒヤしっぱなし。
タイトルの「101教室」もなかなか出てこなくて恐怖を煽る・・・
いろんな意味で怖いお話でした。



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プロフィール

chikura

Author:chikura
ミステリ小説が好きで、乱歩賞受賞作家を中心に読んでいます。
気に入った作家を続けて読むタイプですが、最近は新しい分野を開拓中。
但し、主に図書館・古本利用派のため、本のチョイスは古めです。

     ◇ ◇ ◇

敬愛する東野圭吾さんの作品は、エッセイも含めコンプリートしました。
中でも一番のお気に入りは
「白夜行」♪

 

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