2017-04

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七尾与史「ドS刑事 さわらぬ神に祟りなし殺人事件」

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ドSな美人刑事・黒井マヤの両親からプロポーズを迫られ、マヤとの結婚が秒読み(?)の代官山。
しかし、容疑者が「怨霊」という奇妙な事件が発生し…。




「圏内ちゃん」ファミリー汐見坂小鞠、あちこちに名前が出てくる七尾良夫(@チョイ役)が登場、場を盛り上げます。
合コン相手は幻冬舎社員って・・・(笑)
いつもながら遊び心満載!


おふざけ多めだけど、2つの冤罪事件が軸にあり真剣な面もある。

冤罪事件は、犯人にされた人物(と家族)だけでなく、事件の被害者家族を二度どん底に陥れるのです。
被害者なのに重い十字架を背負わされるなんて・・・
その不条理さを考えると、なんともいえないザラザラした気持ちになりました。

・・・にしても、10年前の真犯人ってお喋りだしバカだねーいい意味で
テーマが重いだけに、登場人物のバカっぽさに救われます。


事件の真相は解明されたものの、その後どうなったかがうやむやでスッキリしない部分もあるにはある。
けど、このシリーズは超人たちの話なんでそれはどうでもいいんです!
脇を固められた代官様がどうなっちゃうのか(とうとう結婚させられる?)、それだけが心配・・・



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佐藤青南「白バイガール 幽霊ライダーを追え!」

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箱根駅伝の先導に憧れて神奈川県警の白バイ隊員になった本田木乃美。みなとみらいで起きた殺人事件の真相について、同僚の川崎潤が何か隠していることに気づく。一方県内では、神出鬼没のライダーに隊員たちが翻弄されて…。
悩みながらも奮闘する木乃美たちの青春と、怒涛の事件展開に一気読み間違いなしの、大好評青春お仕事ミステリー!





普通は白バイ隊員が殺人事件の捜査に関わることなんてないはずだけど、うまく持って行ったなという感じ。
チームが事件に巻き込まれる経緯がすごく自然でした。

犯人の動機がイマイチ「?」
理解不能だったけど、終わってみれば楽しかったな~

チャラいイケメン俳優がいい味出してた。
案外イイやつ!?
別シリーズの蘭ちゃん美樹ちゃんがチラッと登場するのもご愛嬌♪


今回はにスポットが当たっていて、憧れの人を追い詰めなくてはいけない苦悩、それを乗り越え、人として成長する姿がすがすがしい。
これまでどこか感情のないサイボーグっぽいところがあったけど、木乃美や仲間たちの支えを純粋に受け止めて、人間らしい一面が花開いた感じ。
今後ますますA分隊の結束が強まるでしょう。


そしてそして、このシリーズはラブ要素がないのもいいですねっ!
チーム内にベタな恋愛沙汰がないので安心して読めます(笑)

東野圭吾「素敵な日本人」

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短編も、東野圭吾。規格外のベストセラー作家、死角なし。

登場する人物がどこか知人に似ていたり、あなた自身にも経験のあるトラブルだったり、つい思い浮かべてしまう妄想の具現化だったり、読み心地はさまざま。
ぜひ、ゆっくり読んでください。豊饒で多彩な短編ミステリーが、日常の倦怠をほぐします。




帯に、”毎日寝る前に一編。ゆっくり、読んでください。”とあるので、その通りに味わいながら読みました。
昼に図書館本(長編)、夜に東野さんの短編、というふうにしたので、時間をかけすぎて前の方の印象が薄くなってるかも。


正月から始まり、日本の四季になぞらえた9編のお話。
どれもさすがのクオリティ。
短編が苦手の私からしても期待以上のレベルだけど、特に好きなのは以下の通り。


「君の瞳に乾杯」
合コンで知り合った苦労人の女の子とアニメの話で盛り上がるが・・・
ウッチー、やるじゃん!

「レンタルベビー」
SFもの。
山田悠介あたりが書きそう、と思いながら読んでたけどそう来たか!
東野さんならではのラスト。

「クリスマスミステリ」
ありがちな展開なんだけど・・・
うー複雑!女って怖い。

「水晶の数珠」
親の愛って深いな~
短い中に、登場人物の”人となり”をギュッと詰め込み、タイムトラベル要素も盛り込んで・・・
一番東野さんらしい作品だと思いました。



この本は帯の文句が洒落てます。

”夢中になってイッキ読み。寝不足必至のサスペンス。それもいいけれど、読書は、もっと優雅なものでもあるのです。”というフレーズにドキッ!
ここ最近、優雅に読書をしてないわー
常に積読本に追われながら読んでる自分を反省・・・


小泉今日子書評集

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2005年~2014年まで、「読売新聞」読書欄に掲載された書評、97本を収録。 小説、ノンフィクション、エッセイからコミックまで――
あのベストセラーや話題の本、 そして独自の感性が掬い上げた名本たちを、唯一無二の視線で紹介する。
取り上げた本、一冊一冊に対する現時点でのコメントと、特別インタビュー 「読書委員の十年間を振り返って」を、新たに収録。




あのキョンキョンが書評を書いてることにまず驚きました。
そもそも読書家だということも、たくさん本を出していることも知らなかった。

それに書評って、委員会で決められた本について書かなければいけないんですね。
自分で選んだ本を自由に紹介するのかと思ってた。
当然、割り当てられた本が苦手な分野とか、新しいジャンルだったりする場合もある。
でもこの書評集では、どんなタイプの作品についても、自分の経験や思い出を織り交ぜながら見事にまとめてありました。

文章も構成も、よく練られていて読みやすい。
キョンキョンの真面目で飾らない人柄をうかがい知ることができました。
この書評集を読んで、読みたい本がさらに増えた!
そういう人がきっとたくさんいるんだろうな~と思わされる素敵な書評集です。


取り上げられているたくさんの本の中で、既読は辻村深月さんと道尾秀介さんの三冊だけ。
いかに自分が偏った読書をしてるのかがわかります(^_^;)

以下、気になったものを、メモ代わりに挙げておきます。
あまりにも王道で、「これ、まだ読んでなかったの?」というようなのばかりで恥ずかしいですけど(笑)

☆悼む人 天童荒太
☆四十九日のレシピ 伊吹有喜
☆サラの鍵 タチアナ・ド・ロネ
☆小さいおうち 中島京子
☆木暮荘物語 三浦しをん


真梨幸子「カウントダウン」

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末期癌が発覚した“お掃除コンシェルジュ”の亜希子、50歳独身。
理想の死を迎えるべく終活に勤しむ。夫を略奪した妹との確執や汚部屋の処分などの問題に直面し…。
“終活”ミステリー。




終活を取り入れたミステリーというのは珍しいけど、これから増えていくのかも。

余命をカウントダウンしながら身辺整理をしていく話なのだから、ドロドロ度は低めかな?と勝手に予想。
実際、真梨さんてことを忘れるような流れだったのだけど、ラストで一気に悪意が噴き出し期待を裏切らない。


前半は、一応主人公の亜希子に肩入れしながら読んでました。
元夫を妹に寝取られ、母親もそちら側に取り込まれ、なぜか自分だけが家族の枠の外側に放り出されてる・・・・・
なんてヒドイ話なんでしょ!
うんうん、そんな人たちに遺産をあげなくてもいいよ~、自分で使いきっちゃえって(;^ω^)

でも他の人の目を通してみたら、これがなかなかの人物!
周りも相当個性的な面子で、周辺に渦巻く悪意もハンパない。
まさに真梨幸子の面目躍如(笑)


ただ、この連鎖って、幼い頃のことが元凶なわけだけど、そもそもそれって彼女に責任があることかな?
あと、過去のことも直近のことも、自分に都合のいい(悪い)ことだけを忘れてるって・・・・・アリ?

強引に感じる部分もあるけど、ラストですべてが繋がる気持ちよさはクセになります。
やっぱり真梨さんのイヤミスは面白いな~!


しっかし、お掃除コンシェルジェが汚部屋って!
ネットニュースに挙がるほどって、どんだけの汚部屋!?(しかもマンションで)
想像がつかないなぁ~。
その写真、ちょっと見てみたいかも。


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プロフィール

chikura

Author:chikura
ミステリ小説が好きで、乱歩賞受賞作家を中心に読んでいます。
気に入った作家を続けて読むタイプですが、最近は新しい分野を開拓中。
但し、主に図書館・古本利用派のため、本のチョイスは古めです。

     ◇ ◇ ◇

敬愛する東野圭吾さんの作品は、エッセイも含めコンプリートしました。
中でも一番のお気に入りは
「白夜行」♪

 

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