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2019-01

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池井戸潤「下町ロケット ヤタガラス」

  yjimage[2]


トランスミッション開発に乗り出した佃製作所。
ギアゴーストやライバルメーカー・ダイダロスとの戦い、帝国重工の財前が立ち上げた新たなプロジェクト…。
準天頂衛星「ヤタガラス」が導く、壮大な物語の結末とは?




「ゴースト」と共に長く積んでた割に、読み始めたら一気でした。
面白かったー!
やはり物語の種をまく役割のある「ゴースト」<実のなる「ヤタガラス」

今回はダイダロスvs帝国重工の構図で、佃製作所は巻き添えを食った形。
割と外野的立ち位置!?
ハラハラ感少な目でストレスなく読めました。


最近の池井戸さんの作品って、苦しみの部分が長い割にラストがあっさりしてるのが多い!?
半沢直樹のように悪者を完膚なきまで叩きのめす、って感じが薄くて少し物足りなさも(笑)


でも佃製作所の人たちは、社長の佃の人柄に染まっていて、みんないい人たちばっかりだもんね。
こういう感じのラストがぴったりくるかな。

日本人ってこういうラストが好きだよね。
大団円でうまくまとまるっていう・・・。

的場の行方がしれないのは少々不気味だけど、これにて一件落着ですね。

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池井戸潤「下町ロケット ゴースト」

  yjimage[10]


ロケットエンジン用バルブシステムの納入先・帝国重工の業績悪化、主要取引先からの非情な通告、そして番頭・殿村に訪れた危機…。
予期せぬトラブルにより窮地に陥った佃製作所で、社長・佃が下した意外な決断とはー。




去年の秋から積んでたのになかなか読めず、とうとうドラマに先行されてしまいました。
「ドラマを観てからの方が弾みがつきそう」となんとなく思い、ゴーストの部分だけドラマを観てからの読書となります。

ドラマの一話めを観た時は、久しぶり過ぎて混乱し、「竹内涼真って確かマラソン選手だったのに、いつの間に佃製作所に就職してんの!?」と見当違いなことを真剣に悩み・・・
(完全に「陸王」とごっちゃになってました)

陸王の方はともかく、立花の役って別に竹内涼真じゃなくてもよくない?
今回さほど重要な役割でもなかった気がするし・・・
売れてる俳優さんだからって、混乱を招く配役、やめてほしいな~

あと、ドラマで謎だったのは軽部
いかにも謎がありそう、どんでん返しがありそうな描かれ方だったけど・・・
原作では人づき合いが不器用なだけでした。
(ドラマの後半=ヤタガラスの部分は観てないので、後半大化けした可能性はある)


・・・・・というドラマの知識はあった上で読んだのがよかったのか、とっつきにくく感じてた割にはすらすら読めました。

トノとの別れが寂しい
島津はいい人だったなぁ~
伊丹にガッカリ。
  なんじゃ、そりゃー!?人としてサイテー。
  続編でコテンパンにやられればいい!

というのが個々のキャラに対する感想。

佃製作所の企業としてのモラル、あったかくまっとうな社風が素敵です。
ちょっと寂しい終わり方だったけど、最終的には報われてほしい。
そして池井戸作品にはそうなるだろうという安心感があるのでヤタガラスを読むのが楽しみです。


伊坂幸太郎「首折り男のための協奏曲」

  


殺し屋の名は、首折り男。
老夫婦は、隣人の「彼」が犯人ではないかと疑い、いじめに遭う中学生は「彼」に助けられる。
一方で、泥棒・黒澤は恋路の調査に盗みの依頼にと大忙し。
2人の男を軸に物語は絡み繫がり、驚きへと至る




えっ!?短編集だったの!?
中盤まで、ただ章が変わっただけで、ラストで繋がると思ってた!
なぜか長編と思い込んでたけど、7つの短編が収められています。

いくつかの雑誌のために書かれたものを並べ直し手を加え、
「綺麗に並んだ作品集というよりは、謎の工芸品というような感触」(※著者のことばより)。

実際その通りだと思いました。
少しずつ繋がってるが完璧に筋が通っているわけじゃない。
まとまりがあるようでない。
どこか緩~いところがミソです。

時折キラリと光る名言があったり、
(カール・ルイスを引き合いに出した「思い出は別に、時間とは関係がない」とか)
実用的な合コンルールが披露されたり、
(合コンは3vs3がベスト説や、おしぼりルールはナイスアイディア!)
実生活に役立つ言葉も結構あって楽しかった。


一番のお気に入りは「月曜日から逃げろ」
かなりトリッキーで凝った作品。
読み終わったら必ずもう一度読み返したくなります。
その際は○○から(ネタバレになるので言えない)、というやつです。


澤村伊智「などらきの首」

  yjimage[10]


祖父母の住む地域に伝わる“などらき”という化け物。
刎ね落とされた首は洞窟の底に封印され、胴体は首を求めて彷徨い…。
野崎はじめての事件、真琴と野崎の出会い、琴子の学生時代等の話を収めた、比嘉姉妹シリーズの短編集




比嘉姉妹野崎のエピソードを盛り込んだスピンオフ的な短編集

短編だからかホラー度低めで物足りなかった。
やっぱホラーは長編でじわじわゾクゾクな感じがいいよね(と思う)。

そんな中で一番怖かったのは「学校は死の匂い」
学校ってホラーの舞台としては最適だと思う。
夜の学校なんて不気味で大人でも怖い・・・

そして「悲鳴」りーたん、何かあるなと思ったがわからず。
その正体は他の方の感想にて知った。
ずうのめから間空きすぎてすっかり忘れてた~

好きなのは、後からじわじわ来る「居酒屋脳髄談義」でした。

藤崎翔「時間を止めてみたんだが」

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今みんな止まらなかった!?
高校生の笹森陽太はひょんなことから自らの「時間停止能力」に気づく。
その能力で同級生の美人・麗奈や、隣の組のハーフ美人・沙織の胸を…と卑わいなことを企むが、彼女らの胸ポケットには遺書めいた手紙、そしてナイフが!?
下心が一転、学校の闇に立ち向かう陽太の運命は―。




コミカルでポップな学園ミステリー。

元お笑い芸人らしく小ネタ満載。
笑いの技と、それを駆使する際の心理分析?も随所に発揮されている。

いじめなんかもあったりするが、悲壮感なく軽いタッチで、しかもあっさりと解決する。
が、本流の事件の方は意外に根深かった。

ありえない「時間停止能力」を使って事件解決、となると興ざめなんだけど、その能力はあくまで添え物。
それどころか結構無駄な能力なのがよかった。
(超能力で事件を解決に導く、なんてのは最悪だもんね~)


青春模様がイヤミでないので、青春モノが苦手の私でも読みやすかった。

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プロフィール

きさらぎ

Author:きさらぎ
 
ミステリ・サスペンス小説が好き。
あと医療系も。

敬愛する東野圭吾さんの作品は、エッセイも含めコンプリートしました。
中でも一番のお気に入りは
「白夜行」♪

 

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